恋愛の仕方に影響を与える愛着スタイルの中に、「不安型」があります。
不安型は男性よりも女性に多く見られる愛着スタイルですが、恋愛がうまくいっているときは良いものの、良くないときに不安型の特徴が出てしまうと、相手が不安型の人を重く感じて別れてしまうといったこともあります。
大好きな人とずっと一緒にいるためにも、できることなら安定したお付き合いをしたいですよね。
そこで今回は、不安型愛着スタイルの人が幸せな恋愛・結婚をする方法について見ていきたいと思います。
自分の性格・恋愛観を把握したうえで、まずはあなたが不安型愛着スタイルなのかを診断していきましょう。
愛着スタイルが不安型かどうか診断しよう

以下の項目から当てはまるものにチェックを入れてみましょう。
□よく優しい性格だと言われる
□我慢強い・忍耐強い
□幼少期は両親からあまり愛情を与えてもらえなかった
□自分に自信がない
□周りに気を遣うけれど空回りしがち
□なんでもない物事を悪いほうへ考えてしまう
□なにか問題が起きたとき、自分のせいだと感じてしまう
□相手の顔色を伺いすぎてしまう
□常に恋人と一緒にいたい
□常に恋人からは愛されていたい
□恋人に見捨てられたらと思うと絶望しかない
多ければ多いほど、愛着スタイルが不安型である可能性が高まります。
不安型愛着スタイルの克服方法

不安型愛着スタイルの根幹には「自己肯定感の低さ」があります。
自己肯定感が低いので、自分で自分を認められません。
ですので、果たして自分が今この場にいていいのか、そもそも生きていていいのかといった判断ができないでいるのです。
そして、自分で自分の価値を感じられずにいることにまた絶望してしまうのです。
不安型愛着スタイルの人は、そこで「そんな自分でも生きていて良いんだよ」という肯定してくれる人を求め始めます。
自分の価値を判断してくれる人は望みません。
誰でも、親しい人や家族から「あなたには生きる価値がない」と言われたらムッとしたり悲しくなります。
不安型愛着スタイルの人は特に他人からの評価を気にするので、自分の価値はないと言われたら奈落の底に突き落とされたかのように感じるのです。
よって、不安型愛着スタイルの人は「そんなあなたでも生きていて良いんだよ」と自分を受け入れてくれる人を求めるのです。
ですが、相手が不安型愛着スタイルの人に愛想を尽かして別れを切り出すと、身が切られるような思いを感じてしまいます。
そして別れないでほしいとすがったり、相手の気持ちがもう取り戻せないと悟ると他の人を探したりするでしょう。
ですが、どちらにせよ不安型愛着スタイルの根幹である「自己肯定感の低さ」がそのままなので、復縁したとしても新しく恋愛するにしても、同じ恋愛トラブルを繰り返してしまうでしょう。
不幸な恋愛をやめて、幸せな恋愛・結婚をするためには、「自己肯定感の低さ」を克服することが大事だといえます。
不安型の人でも幸せな恋愛はできる

幸せな恋愛・結婚をするために、「自己肯定感の低さ」を少しでも高める必要はあるのですが、不安型から別の愛着スタイルに変わるのは難しいでしょう。
というのも、愛着スタイルは病気ではないので、治療法が存在しないからです。
ですので、不安型愛着スタイルから例えば安定型愛着スタイルになろう! と意気込んで努力したとしても、どうしても難しいからです。
愛着スタイルを変えるより、不安型の「自己肯定感の低さ」を高めるほうに意識を向けましょう。
どのようにして不安型愛着スタイルの「自己肯定感の低さ」を高めるかというと、まずは自分の愛着スタイルが不安型であることを受け入れることが大事だといえるでしょう。
不安型から別の愛着スタイルに変えようと思うことは、「私の愛着スタイルは不安型」という事実から逃げているのと同じだからです。
確かに逃げることもときと場合によっては大切なのですが、幸せな恋愛・結婚をしたいと願うならまずは自分を認めることが必要不可欠です。
自分を認めずないがしろにしている人に、相手を大切にすることはできないからです。
不安型愛着スタイルであることを受け入れることができれば、あとは比較的簡単です。
今まで自分がどのような恋愛をしてきたのか、なにが原因で恋人同士になれなかったのか、なにがきっかけで別れてしまったのか、そして恋愛がうまくいっていたときはなにが良かったのかを洗い出してみましょう。
恋愛においてうまくいったこと、逆にうまくいかなかったことを分析すれば、自分のいいところや、どこがいけなかったのかがわかります。
いいところはそのまま維持して、良くなかったところは改善できるように意識を変えていきましょう。
自分は自己肯定感が低いと売れ入れていれば、みずからの至らなさを反省し、改善をしようと思えるようになります。
不安型の人は、無理矢理に自分の愛着スタイルを変えるよりもまず、自分で自分を認めて「自己肯定感の低さ」を少しでも高めるようにしましょう。
そうすれば、不安型愛着スタイルを抱えたままでも幸せな恋愛・結婚をすることが可能になります。
また、長続きする恋愛がしたいなら、末永くお付き合いできそうな恋人候補を見つけるのも大切です。
自己肯定感の低さを少しでも改善したとしても、相手が恋愛に対するがんばりを怠る人であれば、不安型愛着スタイルの「もしかして私と恋愛する気ないのかな……」という不安が再発してしまうかもしれないからです。