古瀬ほしなのプロフィール

回避依存症とは本気で人を愛せない特性のこと【克服方法も解説】

回避依存症とは本気で人を愛せない特性のこと【克服方法も解説】 回避依存症・恋愛依存症

いい雰囲気になっている人やお付き合いしている人がいるけど、急に冷たくされて、頭が混乱している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

出会ったころは優しくて、本気ともとれるアプローチをしてきたのに、理由もなく突然そっけなくなったのなら、その相手は回避依存症かもしれません。

回避依存症とは、簡単にいってしまうと「他者と親密な関係を築くことを恐れて距離をとってしまうこと」です。

回避依存症のことを知らないと、その疑いがある相手と適切な距離で接することができずに、いずれは疎遠になったり別れてしまったりするでしょう。

「そんなの嫌~! なんとかして彼をもう一度振り向かせたい! でもやっぱり具体的にどうすればいいのかわからない……」

大丈夫です。私も過去に回避依存症男性とお付き合いしていて、急に冷たくされましたが、回避依存症について学び、正しい接し方を心がけたおかげで、良好な関係を築くことができました。

そこで、この記事では、以下の5テーマについてお話しします。

  • 回避依存症とはなにか
  • 回避依存症になる原因
  • 回避依存症は本気で人を愛せない?
  • 回避依存症の克服方法
  • 回避依存症の人との付き合い方

回避依存症について知りたい、または回避依存症の人と良好な関係を続けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

回避依存症とは

回避依存症とは

回避依存症とは、本人が望むにしろ望まないにしろ、他者と親密な関係を築きにくい特性のことを指します。

ある程度までは仲良くなれるのですが、回避依存症の人の中にある「越えてはいけない一線」を越えようとする人がいると、それまで好意的に接してくれていたとしても急に冷たくなったりよそよそしくなったりして、距離を置いてしまいます。

場合によっては親密になろうとすると縁を切る、相手が別の異性と親しくしていたらそちらに逃げるなどの行動に出ます。

そのため、1対1の密な関係が基本とされる恋愛においては、長続きしない(そもそも付き合うに至らない)という特徴があります。このあたりの心理は以下の記事で詳しく解説しています。

回避依存症がどんなものかはわかったけど、どうして回避依存症になっちゃうのかな?

 

回避依存症になる原因

回避依存症になる原因

回避依存症になる原因は、家庭環境や育ってきた中での対人関係にあります。

家庭環境のケースですと、やりたくもない習い事をやらされたり、1日のスケジュールを厳しく管理されていたりと、親から過干渉を受けてきた人が回避依存症になりやすくなります。

過干渉を受けた人は、「愛情=押し付け」と脳がインプットしてしまうので、親密になりそうな人から好意を寄せられるとそれに息苦しさを感じて逃げてしまいたくなります。

また、親の機嫌がいいときはたくさん愛情をくれるのに不機嫌なときは冷たくあしらわれるなど、理不尽な中で育つ人も回避依存症に多いです。

理不尽な親のもとで育った人は、「振り回されるのは嫌だ」と感じるので、親密な相手から愛情を向けられると「どうせこの人も機嫌が悪くなれば自分を邪険に扱う」と無意識に決めつけてしまい、振り回される前に逃げようとします。

家庭環境は特に問題なくても、例えば小さいころに親しくしていた友達から裏切られるなどの心理的トラウマから回避依存症になってしまう人もいます。

心理的トラウマで回避依存症になってしまう人は、「人と深く関われば傷つく」と学んでしまうので、親密な人を作ろうとしません。その結果、本気で人を愛せなくなってしまうのです。

え? 本気で人を愛せないなら回避依存症の人とはそもそも付き合えないんじゃないの?

 

回避依存症は本気で人を愛せない?

回避依存症は本気で人を愛せない?

相手はあなたに本気だったときもあります。

出会って間もなく、つまりはあなたがアプローチを受けた頃が本気だったときになるのですが、それは回避依存症本人が相手に魅力を感じたからではなく「自分(=回避依存症本人)の価値を高めてくれそう、あるいは逃げ場所になれそうだから」です。

単純に好きか嫌いかでジャッジする意味では、相手はあなたのことが好きだったとはいえるのですが、残念ながら回避依存症の人が本気で他者を愛せないのは事実です。

というのも、回避依存症は、タイプによって以下の通りに分類することができます。

  • 独裁者タイプ:上下関係を作って相手を支配しようとする
  • 搾取者タイプ:間接的に相手を支配しようとする
  • ナルシストタイプ:自己愛が強く、相手のことを考えない
  • 脱走者タイプ:自分の世界に引きこもって他者を拒絶する

どのタイプでも相手をひとりの人間として見られず、自分のいいなりになるかどうかで判断するので、恋人自身を好きになることはないのです。

その証拠に、恋人が回避依存症本人に対して不満を言えば、一切耳を貸さずに逆ギレしてきます。ひとりの人間として見ているなら、相手の意見を尊重して自分の考えとの妥協点を探しますよね。

まれに回避依存症の程度が軽く、恋人のことをひとりの人間として見られる人もいますが、本人が回避依存症を自覚して克服しようとしない限り、付き合う前に距離を置いて疎遠になるか、付き合っても長続きしないか、いずれにしてもすぐ別れてしまうでしょう。

付き合えてもすぐに別れる可能性が高いのは悲しい……! じゃあ回避依存症本人が回避依存を克服すれば大丈夫? 長続きできる?

 

回避依存症の克服方法は?

回避依存症の克服方法は?

まずは回避依存症本人が、自分は回避依存症であることを受け入れるのが重要です。

ある一定のラインまでは仲良くなれるけど、本気で誰かを愛するターンになると距離を置きたくなってしまうことを自覚してもらい、回避依存症の特性が周囲、つまりあなたを苦しめていることを理解してもらうと、なお克服しやすくなります。

どうして回避依存症になってしまったのか、つまり自分が育ってきた家庭環境や、トラウマになっている対人関係も見つめなおすとさらに良いですね。

回避依存症であることが自覚できたら、次はあなたに対して本音をさらけ出す練習をしてもらいましょう。

回避依存症本人は自己否定感が強く、本当の自分を見せたら嫌われるという「見捨てられ不安」を抱いています。親密な人ができるということは、同時に大切な人に見捨てられる可能性が高まることでもあります。

それを嫌がり、親密な関係を築きにくくなっているのかもしれません。

そこで、あなたは押し付けがましくならない程度に「私はあなたのことを見捨てないよ」という意思を表しましょう。

絶対に見捨てられないとわかれば、回避依存症本人も「この人なら大丈夫かもしれない」と徐々に心の壁を崩して、本音を口にしてくれます。

ただし、回避依存症の人との関係を長く続けるには、相手が回避依存症を克服するだけでは足りません。あなたが相手に対して深い理解と思いやりを見せる必要があるのです。

相手への理解と思いやりが大切なんだね! じゃあ、具体的にどういうふうに接していけば思いやりを見せられるのかを教えて!

 

回避依存症の人との付き合い方

回避依存症の人との付き合い方

回避依存症は、越えてはいけない一定のラインを越えて親密になるのを恐れますから、基本的には距離を置いて接するのが大切になってきます。

ただし、「あなたがいなくても私はひとりで大丈夫」という姿勢を見せると、回避依存症の人は「自分はいなくていい=自分に価値はない」と感じて離れていってしまいます。

かといって、あなたが相手に対して愛情を向けると、回避依存症の人は束縛されていると感じると息苦しくなって逃げたくなります。難しいですね。

ひどいときは別の異性を逃げ場所とすることもあります。

回避依存症の人は恋人のことをひとりの人間として見ていないので、あなたを放置して簡単に浮気できてしまうのです……。

その結果、別れたあとに恨まれることも少なくありません。

別れたくないのであれば、どの程度なら相手は逃げないかを見極め、越えてはいけないラインを越えないように気をつけるしかありません。

もし相手が逃げたいと思ったのなら、あなたは文句を言わずに自由にさせましょう。

間違っても回避依存症の人に対して「私のこと好きなの?」などと、追い詰めるようなことを言ってはいけません。言ったら相手はあなたのところから一目散に逃げて、二度と戻ってはこないからです。

相手を追い詰めるようなことを言わずにじっと待っていれば、逃避場所で気持ちを落ち着けたあとに、回避依存症の人はあなたのところへ戻ってきます。

このように、言葉ではなく態度で「あなたのことを理解していますよ」と伝え、思いやる姿勢を心がけていれば、回避依存症の人とも良好な関係を維持できますよ。