恋愛における好きな人や彼氏・彼女との連絡手段として、LINEは最早欠かせないツールとなりました。
しかしその反面、文章の書き方を間違えて相手を嫌な気分にさせてしまったり、簡単に別れを告げることもできるようになってしまったのもまた事実。
せっかく素敵な恋愛が始まる・またはしているのに、そんなことで喧嘩になったり疎遠になってしまったりしては本末転倒ですよね。
そこで今回は、LINEにおける文章の書き方をお伝えします。
コツさえ掴めば、誰でも恋愛への一歩は踏み出せますよ。
こんな経験ありませんか?

LINEの使い方や文章の書き方に問題があって、恋愛がうまくいかなくなってしまったことが1回はあると思います。
原因はたくさん考えられますが、おおよそ以下が代表的なものでしょう。
- LINEでの連絡がマメではなく、用事があるときにしかメッセージを送らなかったら、彼氏・彼女から「文章が冷たい」と言われてしまった。
- 文章を書くのが苦手だけどがんばってLINEでのやりとりをしていたら、彼氏・彼女から「どうしたの? 怒ってる?」と聞かれてしまった。
- 長文かつ丁寧なメッセージを送り続けていたら、相手からの返信が遅くなった。
- LINEのメッセージを誤解されて、好きな人や彼氏・彼女と仲が悪くなりそうになった。
文章にも直接の会話と同じで、送り手と受け手が存在しています。
意図が正しく伝わる文章を書かないと受け手はそれを誤解して受け取ってしまい、そこからすれ違いが生じてしまいます。
LINEのやりとりは会話と同じ

LINEでのメッセージのやりとりは、会話と同じということを覚えておきましょう。
メールは、こちらの用件を一方的にガーッと書いて伝えるものです。
対してLINEは、実際に受け手と送り手が会話しているような、テンポの良いやりとりの応酬です。

これを見て、実際に会話しているような図が思い浮かんだ人もいるでしょう。
では、以下のやりとりはどうでしょうか?

メッセージひとつの文章が長すぎるのと、省略してもいいことまで文面に書き起こしてしまっているので、会話として成立していないことがわかります。
会話になっているかどうかは、実際に声に出して読むとわかりやすいです。
LINEに適した文章と適さない文章

LINEのやりとりは会話と同じ、という前提で考えると、LINEに適した文章とそうでない文章の見分けもついてきます。
まずはLINEに適した文章を見ていきましょう。
話し言葉で書かれた文章
私たちが話すときに使う言葉と、書くときに使う言葉には違いがあります。
話し言葉は実際の会話や小説、ブログなど。
書き言葉は論文、ビジネス用の企画書などで主に使われる言葉です。
例えばイタリアンを食べに行ったあと、相手から「すごくおいしかったね!」というメッセージがきたとしましょう。
これは話し言葉で書かれているので、文章を見ただけで実際に相手が喋っているように聞こえます。
ですが、もしこれが「非常に美味だった」という文章ならどうでしょうか?
かた苦しい印象を受けますし、そもそも実際の会話ではこのような言葉遣いはしません
LINEというのは手軽に使うことが目的のコミュニケーションツールですから、書き言葉で書かれた文章は敬遠されてしまいがちです。
特定の話題(主題)に焦点を当てた文章
先ほどのテンポの良いやりとりを、今度はこちらに書き起こしてみます。
自分「れいーごはん行こ!」
相手「いいよ~ イタリアン食べたいな」
自分「それならいい店知ってる!」
自分「料理どれもおいしくてさ そんなに高くないし」
相手「決まりだね!」
自分「21:30に待ち合わせでいい?」
相手「OK(スタンプ)」
このやりとりは、終始「ごはんに行く」という話題(主題)についてふたりで話しているのがわかります。
ですので、途中で「どのお店に行くか?」や「待ち合わせは何時にするか?」という別の話題(副題)が出てきても、ごはんに行くために必要な情報だとふたりの中で認識がすり合わせできているので、意思の疎通がとれるのです。
ですが、もしやりとりの途中で「そのお店は職場の先輩に連れて行ってもらった」という話題が出てきたらどうでしょうか。
自分と相手はふたりでごはんに行くことについて話しているので、先輩に連れて行ってもらったという情報は不必要です。
いらない情報を書いてしまうと、相手が「その話題について返信したほうがいいのかな? それともスルーしても大丈夫?」と混乱してしまいます。
LINEのやりとりでは、特定の話題に焦点を当てた文章の書き方を意識しましょう。
最小限の文章
先ほど例に出した、会話として成り立っていないLINEの一部を抜粋してみます。
自分「それにイタリアンなら、いいお店を知ってる」
相手「じゃあそこにしよっか♪」
自分「それじゃあそのお店にしよう」
自分が提案したお店を気に入り、相手がOKと言ったにも関わらず、同じような文章を送り返してしまっています。
相手が同意した時点で、わざわざ自分が相手の言葉を繰り返す必要はありません。
ですので、「それじゃあそのお店にしよう」という文章は省いて、副題に移りましょう。
感情がわかる文章
会話として成り立っていないLINEをもう一度見てみましょう。

あなたは、自分と相手、それぞれがどんな人間に見えましたか?
きっと、自分は冷静であまり感情的でない人、相手はテンションが高くて明るい人を想像したのではないでしょうか。
なぜ自分が冷静な人に見えたのかというと、理由はふたつあります。
文章から感情がほとんど感じられないのと、句読点をきちんと使っているからです。
文字というのは無機質ですから、意識して口調を変えたり記号を使って書かないと、どうしても生身の人間と喋っているという感覚が持ちづらくなります。
文章の終わりに「。」をつけると、律義で感情に振り回されない人という印象を受けやすいこともあって、冷静な人に見えてしまうのです。
相手がテンションの高い人に見えたのも、同じ理由です。
こちらは、文章から感情がわかる口調を使っています。
例えば、「イタリアンが私を呼んでいるっ」からは相手が楽しみにしている様子が想像できます。
ビックリマークや音符マークなどの記号を多用していることもあって、文面からは非常に明るい人に見えます。
誤解される原因は表現不足または話題の詰め込みすぎ

あなたが送ったLINEの文章を見て、好きな人や彼氏・彼女に「冷たい」「怒ってるのかな」と思われてしまったのは、自分の感情を文字で表現できていないからです。
面と向かって感情を表現するのが難しい人ならなおのこと、文章ではきちんと自分の感情を相手に伝えましょう。
うれしいときは「やったー!」と、語尾にビックリマークをつけるだけでも喜びは伝わります。
悲しいときや申し訳ないときは、「ごめんね……」と、3点リーダを使えばその気持ちが相手にわかります。
このように書き方を工夫することで、「私は冷たい人じゃないですよ」「怒っていないですよ」というメッセージを伝えることができます。
また、長文かつ丁寧なメッセージを送って相手からの返信が遅くなるのは当たり前です。
LINEは手軽なコミュニケーションツールなので、最小限の文章で書かなかったり、主題とはまったく関係のない副題をいつまでもダラダラと続けていては、相手は困ってしまいます。
読んでも負担にならない文章の書き方を意識しましょう。
書き方のコツは「情報の選択」

直接会って話すとき、私たちはその人が発する言葉の他にも声の抑揚・表情・身振り手振りなど、視覚情報と聴覚情報などを総合的に汲み取って相手の感情や意図を読み取ります。
ですが、文章では文字の羅列がすべてです。
だからこそ、自分の感情が表現できているかの確認、話している話題が同じかどうかの認識のすり合わせ、相手がうんざりしないような配慮が必要なのです。
自分の意図を的確に伝えられる言葉選びと、話す話題の選択ができれば、おのずと相手が返信しやすい文章が書けるようになるでしょう。