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ネガティブを直す? ポジティブ至上主義は自分の成長をとめます

内面美人へ

ネガティブにはマイナスのイメージがあるからか、私たちは現実世界でもインターネット上でも、前向きになれ、ポジティブであれと言われています。その影響で、ネガティブな感情は悪だと決めつけ、一切受け付けないような人もいます。

もしあなたが「ネガティブを直して完全なポジティブ人間にならなきゃ……」と思っているのだとしたら、その必要はまったくないことをお伝えします。

ネガティブも抱える人は成長できる

ネガティブな感情を排除してポジティブ一辺倒な人は成長できません。

具体的には会社で出世したり、トラブルに対して的確に解決したりといったことができなくなります。

出世できないといっても、平社員から係長程度、係長から課長程度には昇進できるかもしれませんが、それ以上となると厳しくなってくるでしょう。

恋愛・結婚においても同じことが言えます。

ポジティブにしか物事を考えない人は、恋愛のスタートダッシュを切るのは容易にできるかもしれません。

しかし、なにか問題が起こったとしても「私たちならなんとかできる!」と根拠もなくポジティブなことしか言いません。そして問題の根本的な原因を探ろうとしません。

根本的な原因を探ろうとしないので、効果的な解決法を相手に提案することができません。なので表面的な解決法を取り入れて仲直りしたとしても、また同じことで躓いてしまうわけです。

これが結婚の話になってくるとさらに大変です。

基本的に結婚は、相手の良いところも悪いところも受け入れなければなりません。

ですが、ポジティプ一辺倒な人は、相手の悪いところから目を背けるので、その相手は「自分の欠点を受け入れてもらえていない……」と感じ、結婚生活がうまくいかなくなるわけです。

それに対して、ネガティブな感情を抱える人は成長が期待できます。

なぜかというと、常に「こんなことが起きたらどうしよう……」と起こりうるトラブルを予測でき、それを回避するための手段をとれるからです。ポジティブにしか考えない人は、まず物事を悪い方向から見ようとしないので、こう心配できるのはネガティブな人の特権です。

会社で仕事をしているとき、常に危機管理意識を持って仕事をすれば、それを見てくれている人は必ずいます。平社員から係長、係長から課長と昇進したあとも、起こりうるトラブルを先回りして考えられるので、いざ同様のトラブルが起こった場合に効果的な解決法を提案することができます。

恋愛においても同様で、「もしうまくいかなかったらどうしよう……」と先に考えてしまうので、先回りしてうまくいくような対策が打てます。

結婚も同じく、相手の悪いところを認められるので、その相手からしたら「自分の欠点も受け入れてくれる素晴らしい人」だと思われやすくなります。

ネガティブな感情は悪いイメージをもたれやすいですが、絶対的に排除してはいけないものです。

ですので、ネガティブな考えを直す必要はまったくありません。

ただし、ネガティブ一辺倒にならないようにだけ気をつけてくださいね。

もしネガティブにしか物事を見られないと、例えば結婚の場合「あんな欠点ばかりの人と結婚した自分はなんて馬鹿なんだ……」と、すぐに自分を責める方向に持っていきがちです。そうなると余計な悩みを抱えることになるので、素敵な女性から一気に遠のきます。

 

なぜネガティブを直さなければと思うのか?

あなたはなぜ、ネガティブを直す必要があると感じているのでしょうか?

  • 人から「ネガティブなのやめなよ」と指摘されたから
  • ネガティブに考えて落ち込むのをやめたい
  • ネガティブな自分が嫌いだから

このあたりが主な理由でしょうか。

ネガティブを直したいという背景には、ネガティブは悪であるという思い込みがあります。

また、ネガティブで悩んでいる人は真面目な方が多いです。

ネガティブな感情は良くない。良くないものは良いものにしなきゃいけない。

だから、ネガティブを直してポジティブにならなければいけないと考えてしまうのではないでしょうか。

こう考えてしまうのは、きっとポジティブであることを強要してくる世間の風潮もあると思います。

で、真面目なあなたはネガティブが悪であると思いこんでしまうのです。

ですが、世間のいうことなど本来はどうだって良いのです。

大切なのは、どうして自分はネガティブを直す必要があると感じているのか? です。

例えば、「ネガティブなのやめなよ」と周囲に言われた場合を考えてみましょう。

「ネガティブなのやめなよ」と言ってくる人の心理は、だいたい以下の2パターンです。

  • あなたからネガティブな感情を伝染させられたくな
  • 大切なあなただからこそ、「ネガティブだと楽しく生きられない」と伝えたい

前者の場合、周囲の人はネガティブなことを聞くのが好きではないので、あなたはネガティブ発言をしなければいいだけです。

ですが、あなたがネガティブに考えるのを周囲が否定する権利はありません。ネガティブなことを言わないことだけ約束し、根底ではネガティブを抱えたまま生きていて良いのです。

後者の場合、一見あなたのことを本気で思いやってくれる良い人のように思えますが、ネガティブであることはあなたの個性です。

ネガティブは悪であるという思い込みのもとにあなたの個性を否定しているので、周囲の意見に素直に従う必要はありません。

ただし、心配してくれた周囲の思いやりには感謝を示しましょう。相手は相手なりにあなたを思いやったのに、あなたが反発してばかりだと気分を害してしまうかもしれません。ありがとうと言うことで、それを和らげることができます。

 

自分の軸でネガティブを考えよう

日本人を「ポジティブな人」「ネガティブな人」にわけると、おおよそ2:1であるというデータがあります。

世間は、どうしても数が多いほうの意見に同調するので、ポジティブであることが良しとされてしまい、ネガティブは良くないと思われてしまいます。

これが、ネガティブが悪だと見られる原因です。

ですが、本来ポジティブとネガティブは、どちらも人間の中にあります。

最初からポジティブな感情だけを持つ人、ネガティブな感情を持つ人などいないのです。

自分はポジティブであると考える人だって、ポジティブな感情とネガティブな感情、どちらも経験して生きてきたはずです。

その中で「ポジティブの重要性」を見つけて自分の軸として捉えるので、ポジティブは正義であると考えるのです。

なので、ポジティブな人たちは全員が全員、なにも考えずに「ネガティブは悪」だと言っているわけではありません。

しかし、ネガティブな人はポジティブな人の意見を真に受けてしまい、ネガティブを直す必要があるという思い込みを自分で擦り込んでしまいます。

そして、ネガティブを直さなければいけないけどうまくいかない……と悩んでしまうわけです。

大事なのは「本当にネガティブを直す必要があるのか?」を自分の軸で判断することです。

ポジティブな人たちが自分の軸を中心にして、ポジティブは正義でネガティブは悪であると判断したように、ネガティブな人もまた、自分の軸を持ったうえで、本当にネガティブを排除していいのかを判断する必要があります。

 

ネガティブとうまく付き合って成功した人たち

ネガティブとうまく付き合って成功した人たちは、たくさんいます。

  • 文豪として名高い太宰治
  • Appleの共同設立者であるスティーブ・ジョブズ
  • ザ・ダイソーの創業者である矢野博丈氏

ここで注意したいのは、彼らはネガティブだからこそ成功したわけではなく、ネガティブとうまく付き合って成功したということです。

先にお伝えしたとおり、人間は誰しもが根底にホジティブとネガティブを抱えています。

ポジティブとネガティブのバランスをうまく保っていたからこそ、彼らは成功できたのです。

例えばネガティブ一辺倒であれば、経営者はそもそも起業しようなど思わなかったでしょう。

ポジティブ思考だけになっても、ネガティブ思考だけになっても、その先に明るい未来はありません。

大切なのは、ポジティブとネガティブのバランスをとることです。